香華
ロードショーを見に行ったり、小説を読んだり、長いことずっとできなかったことを最近少しずつ始めている。
「香華」著者:有吉佐和子。最近の小説はなんだかパサパサしていて,もっとしっとりとした湿った土のにおいのするようなものが読みたいと思って、アマゾンのレビューをたどってこの本に行き着いた。
母の娘であり、娘の母でもある私にとっては、時代もシチュエーションが全く違うとはいえ、主人公の朋子の気持ちがよくわかる部分がある。郁代はとことん呆れた母親、その母に振り回され、呆れ憎み葛藤しながらも朋子は優しい。もしこれが今の世の中ならば、ちょっとヤバクって・・・。
かつての日本では、親子に限らず人と人との関係が濃密で優しかった。いつからこんなにパサパサしてきてしまったんだろ。
私の母は、特に秀でたところがあるわけではないが、若いころはバランス感覚のとても良い人だった。そして私たち娘二人を大変慈しんで育ててくれた。郁代とは全く正反対のそんな私の母に感謝し尊敬しつつも、それでも「ウザイ」と感じることもあり、そう思う自分が親不孝だなと思ったり。さて、わが娘から見れば、母親はどう見えるんだろ?「ウザイ」ばっかしでもないと思いたい。
香華の主人公の朋子は、かっこいい女だ。良い旦那を持ち良い着物を身にまといしっかり自立し、ワイワイつるむ友達こそいないが、日本版「SEX and The CITY」といったところか。
ところで、郁代の好きな鶸色は女郎の着る色だとか、鶸色、好きなんですけど。
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