父の終戦
私の父は陸軍一家でそだった。祖父をはじめ兄弟のうち男兄弟はなんらかの形でみな陸軍に関わっていた。
私の父も幼年学校から陸軍士官学校へ進んだ。59年前の8月12日、父はソ連戦車攻撃のための特攻隊として編成されたが、8月15日終戦、8月17日、当時の隊長より内地航空士官学校へ転勤を命ぜられた。
そのときの訓示、
「今後は草の根を噛り乞食になっても生き抜け、生きて祖国の再建に力を尽くせ」
父はこの訓示を71歳で亡くなるまで大切にしていた。
この言葉どおり、同じ隊で生還したメンバーは皆、高度成長期を行き抜き、各界でそれなりのポストを得るまでなった。
父が亡くなって8年、この時代の人達の生き様がようやく理解できるようになってきた。
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